ミニピル「セラゼッタ」について

当院では2025年3月3日よりミニピルと呼ばれる経口避妊薬「セラゼッタ」の販売を開始しました。

 

【ミニピル:セラゼッタについて】

セラゼッタはエストロゲンを含まないお薬です。そのため、エストロゲンが含まれるピルを処方できない患者様(喫煙者や授乳中の方など)にも処方可能なお薬となっています。

オランダのオルガノン社(マーベロンも同社)が開発した避妊薬で、日本では未承認の薬ですが、海外では一般的に使われている薬で安全性が確認されています。厚生労働省認可の輸入薬品として当院で取り扱っています。

【セラゼッタが適している方】

・40歳以上(主として45歳以上)

・前兆(閃輝暗点、星型閃光など)を伴う片頭痛がある人

・喫煙者(35歳以上で1日15本以上)

・肥満の方(BMI 30以上)

・重度の高血圧症、脂質異常症、糖尿病

・吐き気、胸の張りなどのピルの副作用が気になる方

・ピルの血栓症リスクに不安がある方

・授乳中の方で避妊を希望される方など

 

セラゼッタが飲めない方】

・重篤な肝機能障害のある方
・血栓症の既往がある方
・妊娠中、妊娠の可能性のある方
・デソゲストレル(マーベロン、ファボワール)にアレルギーのある方
・原因不明の性器出血のある方

 

セラゼッタと併用できないお薬

セラゼッタと併用できないお薬は、低用量ピルとほぼ同じです。たとえば以下のような薬と併用すると、セラゼッタの効果が下がるなどの悪影響が出ることがあるため注意しましょう。

・抗てんかん薬

・肺高血圧治療薬

・抗HIV薬

・結核治療薬

・C型肝炎治療薬

・セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)を含む健康食品など

 

【セラゼッタの副作用】

ミニピルは安全性が高く、副作用の少ない薬剤ですが、含有するホルモン量が少ないため、不正出血が起こりやすいという特徴があります。飲み始めの数か月間は、多くの方に不正出血がみられるほか、服用時間がずれた時などにも出血が起きやすくなります。

・出血:出血が続くと煩わしいですが、特に体に異常が起きているということではなく、避妊効果が低下することもありませんのでご安心ください。そのまま服用を継続しているうちに徐々に慣れ、気にならなくなることが多いです。

・消退出血がなくなる:休薬期間を設けないことから、生理(消退出血)がなくなることもあり、身体への影響を心配される方もいらっしゃいますが、特に問題はありません。(人によっては不定期に少量の出血が起きる方もいます)。

・その他:人によっては吐き気や嘔吐、頭痛、乳房の痛み、気分不良、不安感、イライラ感などが起こる場合がありますが、こちらも服用しているうちに慣れてくると症状が改善されることが多いです。

 

【よくある質問】

Q1.飲み忘れたら?

・12時間以内に気付いた場合:気付いた時点ですぐに内服して、その日の錠剤もいつも通り内服してください。避妊効果は落ちません。

・12時間以上経過してから気付いた場合:気付いた時点ですぐに内服して、その日の錠剤もいつも通り内服してください。避妊効果が落ちるため、1週間は性交渉を控えるかコンドーム等による避妊を行ってください。

Q2.吐いてしまったら?

内服後2時間以内に吐いたり、激しい下痢があった場合には、薬の吸収が落ちる可能性があるため、その場合は追加で1錠服用してください。

Q3.飲み始めは?

・生理初日から内服してください。この場合、追加の避妊は必要ありません。
・生理2~5日目で内服した場合には、最初の1週間はコンドームなど追加の避妊を併用してください。

Q4.他のピルからの切り替えは?

・休薬・プラセボを飛ばして切り替えれば、追加の避妊法は必要ありません。
・休薬・プラセボを挟んで切り替えた場合は、最初の1週間はコンドームなど追加の避妊を併用してください。

Q5.何歳から飲める?

18歳以上であれば内服可能です。18歳未満での報告がありません。

Q6.授乳中は?

授乳中(産褥6週以降)の内服は可能です。授乳中に7か月間内服し、2歳半までの児に影響がなかったことが報告されています。

Q7.産後はいつから飲める?

産後21~28日の間に開始できます。それ以上経過してから内服する場合は、妊娠してないことを確認の上、内服を開始し、最初の1週間はコンドームなど追加の避妊を併用してください。

処方希望の方や気になる方はお気軽にスタッフにご相談ください。